■ 2011/10/18(Tue) 13:59

バイト休んでビール飲んでていつも思い出す事がある

それはずいぶん前に観たＮＨＫとかでやってる様なテレビ番組で
障害者の一年を通して記録したドキュメンタリーだ
病院なのか学校なのか何らかの施設が夏休みになって
自宅に帰って１週間か２週間か過ごすあたりの
ワンシーンで障害者の彼が大好きなラムネを飲んでいる場面である
それが狭くてお世辞にもきれいとは言えない裕福とはかなり縁遠い様相の居間で
障害者の彼はすごく嬉しそうにラムネを飲んでいて
いっぱい飲みたいけど瓶を逆さまにするとビー玉が詰まって
逆さにしてはビー玉が詰まってを繰り返していると
頭が真っ白になった父親か誰か瓶逆さにしないで横にするんだよと
教えるも直後の一回は横に傾けるのだがじれったくなって結局逆さまにしてしまう
そんなワンシーンである
そこにはいろんな感情が渦巻いている
親の子供を思う気持ち可愛さ一緒にいれる嬉しさ
人並みに生活させてやれない己の不甲斐無さ半年ぶりに家族顔を揃えられたよろこび
好きな物を好きなように飲める嬉しさ生まれた時から障害者の兄を見る弟の複雑な思い

そのシーン自体は経年と共に劣化し湾曲してきていると思うが
感じる思いは常に変わらない

最初の一杯がそんなぐりぐりした思いで心を満たす
そこから逃げ出すようにもう一杯もう一杯と酒をのむ
気がつくと違うことに思いを馳せている